こんにちは!TOSHIです。
ネット証券で口座を開いたものの、その後どうしていいか分からない。
そんな声をよく聞きます。口座は作った、NISAも設定した。でも、本当にこれでいいのか確かめる相手がいない。
実は楽天証券には、インターネットコースのほかに「IFAコース」という選択肢があります。ご存じない方が多いので、今日はその話をします。
先に結論をお伝えします。
- 口座は同じ楽天証券です。 別の会社に移すわけではありません
- 担当のアドバイザーがつきます。 対面やオンラインで相談しながら進められます
- つみたてだけをするなら、コストの差はほとんどありません
- スポットで投資信託を買う場合は、手数料に違いが出ます
- IFAコースでしか使えないサービスもあります
順番に見ていきます。
1. IFAとは何か
IFA(Independent Financial Advisor)は、日本語では金融商品仲介業者といいます。
証券会社と提携し、証券会社の商品を案内する立場です。ただし証券会社の社員ではなく、独立した事業者として活動しています。
仕組みを整理すると、こうなります。
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 口座の管理・資産の保管 | 楽天証券 |
| 商品の説明・相談・提案 | IFA |
お金は楽天証券が預かります。 IFAが資産を預かることはありません。ここは仕組みとして押さえておいてください。
証券会社の営業担当と違い、転勤や異動が原則ありません。 同じ人が長く担当を続けられる点が、対面の総合証券との違いになります。
2. インターネットコースとの違い
「ネット証券は自分でやる、対面は相談できる」という分け方をされることがありますが、これは正確ではありません。
IFAコースは、ネット証券の口座を使いながら、相談相手がつく形です。どちらか一方ではありません。
では、具体的に何が同じで、何が違うのか。
同じもの
信託報酬
投資信託を保有している間ずっとかかるコストです。ここはコースによる違いがありません。同じ商品なら同じです。
NISAのつみたて投資枠での購入手数料
つみたて投資枠を使った積立には、購入手数料がかかりません。IFAコースでも同じです。
楽天カードのクレジット決済による積立ポイント
クレカ積立でポイントが付与される仕組みは、IFAコースでも利用できます。
楽天ペイ残高決済による積立
こちらも同様に、ポイント付与の対象です。
違うもの
スポットで投資信託を購入するときの買付手数料
ここが最も大きな違いです。
インターネットコースでは購入手数料が無料の商品が多くありますが、IFAコースでは手数料がかかる場合があります。 商品によって幅があるので、購入前に必ず確認してください。
つまり、つみたてだけをするならコストの差はほとんど生じません。差が出るのは、まとまった金額をスポットで購入する場合です。
投資信託の保有残高に対するポイント
インターネットコースでは「資産形成ポイント」や、楽天銀行との連携による「ハッピープログラム」の対象になります。
一方、IFAコースではこれらの対象外となり、代わりにIFA口座専用のポイントプログラムが適用されます。
なお、どちらのプログラムでも販売会社の信託報酬が一定水準以上の投資信託が対象です。信託報酬の低いインデックスファンドは、そもそも対象外になる場合があります。ここはコースの違いというより、プログラムの条件の問題です。
一部のキャンペーン
「ご家族・お友達紹介キャンペーン」は、IFA口座では取り扱いがありません。その他のキャンペーンにも、IFA口座が対象外のものがあります。
まとめると
| 項目 | インターネットコース | IFAコース |
|---|---|---|
| 信託報酬 | 同じ | 同じ |
| NISAつみたて投資枠の購入手数料 | 無料 | 無料 |
| クレカ積立のポイント | 付与される | 付与される |
| スポット購入の買付手数料 | 無料の商品が多い | かかる場合がある |
| 投信保有残高のポイント | 資産形成ポイント等 | IFA専用プログラム |
| 一部キャンペーン | 対象 | 対象外のものがある |
| 相談できる担当者 | なし | つく |
3. IFAコースでしか使えないサービス
コストの差だけではありません。IFAコースでなければ利用できないサービスもあります。
代表的なものが家族信託口座です。
判断能力が低下すると、金融機関は口座に制限をかけます。預金が引き出せない、株や投資信託が売却できない、という状態になります。
家族信託は、あらかじめ資産の管理を家族に託しておく契約です。証券口座にある株式や投資信託も信託財産にできるのが、証券会社が提供する家族信託の特徴です。
ただし、この口座を開設するには委託者・受託者ともにIFAコースの口座が必要です。インターネットコースのままでは利用できません。
家族信託については制約も多いため、別の記事で詳しく整理する予定です。
4. 向いている人、向いていない人
IFAコースを考えてみてもいい人
口座は作ったが、動かせていない人
ネット証券の口座開設は簡単ですが、その先で止まってしまう方は少なくありません。何を買うか、いくら積み立てるか、いつ見直すか。ここで手が止まっているなら、相談相手がいる意味があります。
判断に迷ったとき聞ける相手がほしい人
相場が大きく動いたとき、続けるか止めるかで迷う場面があります。そのときに聞ける相手がいるかどうかは、長い目で見ると差になります。
まとまった資産の置き場所を考えている人
退職金や相続で受け取った資金をどうするか。金額が大きいほど、一人で決めるのは負担になります。
将来の資産管理まで含めて考えたい人
家族信託のような仕組みを検討する場合、IFAコースが前提になります。
インターネットコースのままでいい人
つみたてだけをする人
NISAのつみたて投資枠でインデックスファンドを積み立てるだけなら、コースを変える理由はほとんどありません。手数料も同じ、ポイントも付きます。
商品を自分で選べる人
何を買うか自分で判断でき、情報収集も苦にならないなら、相談の必要性は下がります。
スポットで頻繁に売買する人
購入手数料の差が積み重なります。売買回数が多いほど、この差は大きくなります。
コストを最優先する人
手数料をできる限り抑えたいという方針なら、インターネットコースのほうが合います。
5. コースを変えるには
すでに楽天証券のインターネットコースを持っている場合、IFAコースへの変更手続きが必要です。新しく口座を作り直すわけではありません。
手続きの詳細や、変更後に何が変わるかは、担当となるIFAまたは楽天証券にご確認ください。
変更を検討する前に、必ず確認していただきたいことがあります。
- ご自身が購入を考えている商品の買付手数料
- 現在受け取っているポイントがどう変わるか
- 保有中の商品に影響があるか
この3点は、口座の状況や商品によって変わります。 一般論では答えが出ない部分なので、ご自身のケースで確認してください。
6. まとめ
- 楽天証券には、インターネットコースのほかにIFAコースがあります
- 口座は楽天証券のまま、担当のアドバイザーがつく仕組みです
- 信託報酬、NISAつみたての購入手数料、クレカ積立のポイントは同じです
- スポット購入の買付手数料、保有残高のポイント、一部キャンペーンには違いがあります
- 家族信託口座など、IFAコースでしか使えないサービスもあります
つみたてだけなら、コースを変える理由はほとんどありません。
一方で、まとまった資産の扱いに迷っている、将来の資産管理まで含めて考えたい、という段階になると、相談相手がいることの意味が出てきます。
ご自身がどちらに近いかを、一度考えてみてください。判断に迷うところがあれば、気軽に聞いてください。
参考
※本記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています。手数料やサービス内容は変更される場合がありますので、最新の内容は楽天証券および担当のIFAにご確認ください。投資には元本割れのリスクがあります。


